カテゴリー別アーカイブ: Short Story

ちょっと意識して「物語」を書いてみました。
直接経験したことなら事実として書けますが、創作も書いていくつもりです。

母とおはぎ

これは私が小学生の時のお話です。

両親が別居をしており、私と姉は物心をついたころから母親の女手一つで育てられました。
大阪市内の狭い文化住宅が私達親子3人の住まいでした。

時々別居している父親のワンルームマンションに、下着類や母の手作り総菜などを持って行き来するのは私の役目でした。
なぜ父親が別居していたのか、改まって聞いたことはありませんが、設備屋の自営業をしていた父親の仕事が不安定だったことが、その原因になっていたように思います。

家にお金を入れられない

父親としてこれ以上不甲斐ないことはありません。
父親として、男としての矜持を保つには、別居という選択枝しか思い浮かばなかったのかもしれません。

女手一つで私達育ち盛りの2人の子供を育てる。
そのために母は日に2つの仕事をこなさなければなりませんでした。 続きを読む 母とおはぎ

アメリカに住む姉を想う

私には3歳年の離れた姉がいます。
アメリカ人と結婚し、アメリカの西海岸に渡りました。
子供が二人います。
が、離婚をし現在シングルマザーとなり、そのまま西海岸で生活をしています。

アメリカという国はお金持ちでないと、生きるに本当に厳しい国です。
今、私は東南アジアで仕事をしていますが、東南アジアにも「にわか金持ち」がたくさん生まれています。
日本車を乗り回したり、日本食レストランを経営したり。
しかしお金持ちになった歴史が未だ浅いので、やっていることが「背伸びをしてお金持ちのふりをしている」レベルです。 続きを読む アメリカに住む姉を想う

友情に報いると言うこと

今日は、私の「一生消えない心の傷」の話です。
「周りの人の為に」自分ができる範囲のことをやらなかった・・・その後悔話です。

中学に入学し、1ヶ月も経たないうちに私は転校することになります。
私の親父は建築現場の空調関連の仕事をやっていました。
親父がその頃手がけていたマンションのオーナーから、「完成したら住んでくれないか、家賃は少し勉強するから」と持ちかけられたようです。

空調から電気配線に詳しい親父なら、何かあった時助けてもらえる・・・
そんな打算もあったんだと思います。

ウナギの寝床のような長屋アパートから新築の豪華マンションへ

我が家はその話に飛びつきました。 続きを読む 友情に報いると言うこと

「ヒロタ キミコ」さんのこと

公園で遊ぶ子供たち
公園で遊ぶ子供たち



今日は、私が小学校高学年の頃、同じクラスだった「ヒロタキミコ」さんのお話をします。

小学校の4年生か5年生・・・だったでしょうか。
私はその当時あまり目立った生徒ではありませんでした。
少し運動が得意だっただけで、別段成績が良いわけでもなく、どこにでもいる普通の小学生でした。

私のクラスに「ヒロタキミコ」さんという背の高い女の子がいました。
とても明るく、また成績も良く、声も大きく、姉御肌の元気な女の子でした。 続きを読む 「ヒロタ キミコ」さんのこと